04:傷







「どうしても封炎剣を持っていく気か」
「ああ」
「最初から、それが目的だったのか」
「ああ」
「ここから出て行くのか」
「ああ」
「私が止めても無駄か」
「ああ」
「脱走の罪は重いぞ」
「ああ」
「全部、承知のことなんだな」
「ああ」
「わかった。好きにしろ」
「ああ」
「最後に一つ、いいか」
「ああ」
「お前、ギアだったんだな」
「……ああ」






可笑しなものだな。
お前の体を傷つけたのは私の方なのに
なぜか、胸が痛む。
なんでなんだろうな。
涙が止まらない…





傷といっても体の傷と心の傷があるのだろうな…ということで、こうなりました。
イラストは、手を抜いたわけじゃないんですよ; 違う塗り方を模索してたらあんな汚くなっちゃっただけです…(泣)。