坊やと寝た。
きっかけは結構くだらないことだった。
最初は、過剰反応する坊やが面白くて
からかってただけだった。
だが
触れているうちに手が放せなくなっていた。
ただの冗談、
ちょっとした悪戯、
そう思っていたはずなのに
いつの間にかマジになってた。
吸い付くような肌にもっと触れたくて
零れる艶めいた声音をもっと聞きたくて
同じ男のはずの、坊やの体に愛撫を施す。
止まらない。
その温もりを求めて、腕の中に掻き抱く。
自分でも自分の行動が理解できないまま
腕の中の坊やに問われた。
「どうして……こんなことをするんですか?」
困惑に彩られた瞳が、熱に潤んでいる。
俺は、言い澱んだ。
「……さぁ、な」
曖昧な答えに、柳眉が歪む。
だが
俺は構わず、その肌に触れて唇を寄せた。
「たぶん……ずっと前から、こうしたかったんだろ」
言葉にして
今頃、気が付く。
この坊やに自分が惹かれていた事実を。
坊やは目を見開き――ゆっくりと表情を蕩けさせた。
「たぶん……私もそうなんだと思います」
坊やの腕は、躊躇うことなく俺の腰に回された。